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Channel: 藪井竹庵
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ピコ太郎と祭り

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 ピコ太郎とはなんじゃいな? 2016年に「ペン・パイナポー・アポー・ペン(PPAP)」と云う訳の判らない歌入り踊りでブレークしたらしい。

ヒョウ柄の変な衣装にマフラーとパンチパーマとめがね。細いドジョウひげをマジックで描いている。どう考えても怪しいオッサン。186センチと云う長身から繰り出すゆったりとしたシンプルな踊りは。どう云う訳か子供には大受けする。

トニー谷をパクったような感じでどうせポット出の一発屋だろうと思って藪さんは関心がなかったのだが、ピコ太郎の衣装ではなく古坂大魔王(本名=小坂和仁)と云う芸名で、シンセサイザーによるサウンド作りの薀蓄を聞いた時には、なるほど、こいつは只者ではないと思いました。

ずっとお笑い関係の三流タレントとしてやって来たのですが、当然ながら時代と合致しチャンスを掴まなければ売れない。音楽的な事をやってた時に談志の目に留まり、「お前のそれはいい。いつか売れるぞ」と云われて頑張ったらしい。

そして誰も売れるとは思ってなかったPPAPの動画を10万円で作ってチューブに上げたら、大ブレークした。藪さんも今年になって初めて見たが、なかなか面白い。45秒と云う短さが雑妙の長さなんだ。あれ以上余計な事をやって長くするとドンドン詰らなくなる。

で、田町と中真砂の合同神輿の渡御をを取り巻いていたコスプレ連中の中に、ピコ太郎のコスプレがいた。最初右手に持ってるパイナップルが刺さっている棒は何かと思ったのだか、リンゴも刺さってる。つまり、PPAPのコスプレグッズなんですね(^ω^)

おそらく原宿あたりのコスプレ屋へ行くと、ピコ太郎のヒョウ柄の衣装やPPAPの棒を売ってるのかも知れません。藪さんがこのコスプレイヤーに好感が持てたのは、神輿をタダ見ている子供たちを楽しませていた事。祭りの定番である白い地下足袋を履いていた事。更に洒落ていたのは着ていた半纏。あの背中のマークは東京オリンピックの図柄です。

藪さんはこの神輿の渡御を百鬼夜行と称しましたが、好感が持てたのは、いろんなコスプレイヤーたちは神輿を担いだりせずに、見物人を楽しませていた事です。

考えてみると伝統の祭りだなんて云っても、それって過去のものなんですよね。それがスムーズに子供たちに受け継がれて行くのならいいけれど、おっさんがフンドシでけつめた出して神輿を担いでいる姿って、どう思うんだろうか?

40年くらい前に亡くなってしまった志ん生や圓生の落語って、もはや残された音源や映像でしか再現できません。落語もそうなんですが今の祭りって、子供たちにとってはライブの祭りが重要なんですよね。だからこそ、伝統的な神輿も重要だけれども、子供たちに出来るだけ祭りの面白さを判らせようとしているこの地区の神輿渡御は、他ではやっていないけれども素晴らしいと藪さんは思いました。

 撮影データ・・・平成29(2017)年9月23年(土)午後六時半過ぎ 本郷四丁目清和公園下

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