。卵を産みあっためる一羽のお母さんと、それをサポートするヘルパーさんがいます。一般的な観察者には二羽のツバメしか確認できないので、その二羽で子育てをしていると思ってしまいます。
。更にはとんでもない事に、ツバメはツガイで子育てしているだなんていい加減な事を云ってる人もいます。そう云う出鱈目を云う人に対しては、いったいあなたは何百時間ツバメの観察をしたんですか? と藪さんは云いたくなります。
。ツバメの記事ってのはどうしても同じような内容になりがちで、ツバメの生態を良くご存知の皆様には申し訳ないのですが、もうすぐ夏休みになりますし、世間一般ではツバメの生態がかなり間違って伝えられていますので、皆様が子供にツバメの事を聞かれた時に、世間に通用している間違った生態ではなく、正しい事を教えられるように藪さんの数百時間に及ぶ夜討ち朝駆けの観察結果を何度でも書き続けます(^-^)v
。まず、ツバメは二羽で子育てしてるってのは、100%正解ではないけれど半分くらい丸でいいと思います。普通はお母さんと、産卵床の留守番やカラスがそばに来た時に威嚇をするヘルパーさんが、産卵床を見渡せる15メートルくらい先の電線の同じ場所にとまってます。だからこの二羽で子育てしていると思いがちです。
。しかしよく観察すると、ヘルパーさんはずっと同じ個体ではなく、一日の内でも何度か別のツバメと交代するんです。特にカラスが多い場所に作られている産卵床は、一羽のヘルパーさんが見張ってますが地域を巡回しているヘルパー軍団が危険を感じるとすぐに数羽が産卵床のお母さんを防御します。
。つまり、二羽のツバメしか観察出来ていないのは観察時間が足りません。お母さんが産卵床を作っている場所には、常に一羽の見張りが常駐してますが、五羽以上のツバメの防衛隊が巡回しているんです。
。何度も申し上げてますがツバメの社会ってのは、一羽のお母さんを中心とした母系社会であり、五羽以上の複数のツバメが集団的にお母さんの子育てのサポートをしているんです。
。ツバメはツガイで子育てしてると一般的に思われている事は、藪さんから云わせるとほとんどバツですね。だってヘルパーさんはお父さんじゃないんだもん(^ω^)
。お母さんが地域のツバメ軍団と交尾をしている間、産卵床の留守番をしているボランティアがヘルパーさんなんです。だからヘルパーさんの行動を観察するのが藪さんには面白い(^∇^)
。ヘルパーさんはお母さんより早く寝て、遅く起きます。お母さんの命令で動いてる。人間社会にもそう云う亭主がいるのかも知れません。落語の「厩火事」をお聴きになってみるのもいいかもしれません(^ω^)
。以下の動画は、現在藪さんが考察しているツバメの生態で、これまでのヘルパーさん理論とは別ですので誤解の無い様に。この動画はほとんど誰も観察していない、今年生まれたヒナはお母さんになりうるか? と云う状況で、もしこの今年生まれたお嬢さんが産卵しなかったら、ツバメのママゴト論と云うとんでもない藪さん理論が構築できます(^∇^)
https://www.youtube.com/watch?v=f2k8Uy87Ejg
撮影データ・・・平成27(2015)年7月7日(火)午後十時前 藪さんローカル