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Channel: 藪井竹庵
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ツバメは何処

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イメージ 1 ツバメが飛行しているのを発見できたとしても、ツバメの産卵床まで発見するのは非常に困難だと思われます。

何故ならツバメは人家のそばならどこでも子育てをする訳じゃないからです。ツバメは安全に子育てが出来る場所なのかどうかを、何度もその場所を訪れてチェックします。

安全だと判った時に初めてその場所に産卵床を作るんです。うがった見方をすると、ツバメによってそこの住人がどう云う連中なのかをチェックされているようなものです(^ω^)

大手町の気象庁の係員がこの数年ツバメを見ていないと云うのはなるほどなと思います。藪さんだって藪さんローカル以外でツバメの飛行は何ヶ所かで見ましたが、産卵床は発見できていません。

ツバメの産卵床を発見しやすいのは丁度今の時期と、セカンドランのツバメが子育てをしてヒナが大きくなる7月中旬頃です。巣立つ前のヒナはエサを求めてかなり大きな声で、ジャッ ジャッ ジャと鳴きます。その十日間くらいがツバメの産卵床を発見するチャンスです。

一度産卵床を発見してしまえば、だいたい毎年同じような場所に産卵床を作ります。去年巣立ったツバメが同じ場所に帰って来て子育てをする・・・まあ日本人的発想ですが、多分それはノーだと思います。

去年二回子育てがあって、四羽ずつのヒナが巣立った場合、二羽のお母さんと八羽の子ツバメになりますが、今年十羽のツバメが子育てをするのかと云うとそうじゃなくて、一羽のお母さんだけなんです。

つまりツバメには子育てをしやすい場所ってのがあるんだと思います。もちろん去年のツバメと云うケースもあるでしょうが、ほとんどは別のツバメが子育てをしていると思います。

ちなみにこれは、まだ学会には発表していない藪さん理論ですが・・・ツバメの産卵床はどうやってその場所が決定されるのか?

地域を巡回している五羽くらいのオスのヘルパーさん軍団と云うのがいて、そのうちの一羽のオスがチュピチュピ チュピチュパ ズィーと云うさえずりを電線などに止まってやります。その意味はここに子育てにいい場所があるとメスを呼んでいるんです。

以下の産卵床は、オスのさえずりを聞いて去年発見した産卵床です。またオスは単にメスを呼ぶ為に飛行中にもさえずる事があります。去年の藪さんは朝四時台にそのさえずりに引っ張りまわされました。

産卵床を発見するためには電線に止まってさえずっているオスを発見する必要があります。

  https://www.youtube.com/watch?v=0HsNFaLEACg
 撮影データ・・・平成29(2017)年5月16日(火)午前10時50分 都内某所M(=南戸崎)

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