庚申(こうしん、かのえさる)の日と云うのは、道教系の庚申信仰に基く縁日で、十干・十二支の60通りある組み合わせの一つ。だから年に六回ある。
。「庚申待ち」とか「庚申講」と云う民間信仰は、庚申の日に神仏を祀って徹夜する行事。古く平安時代から行われ公家や僧侶がやっていた。枕草子にも庚申待ちの記述があり、江戸時代には民間にも広まった。
。志ん生がずばり「庚申待ち」と云う演題で庚申の日の夜のドタバタを語っていた。そのスタイルは現在、古金亭(古今亭プラス金原亭)の噺家さんが大師匠のやり方を受け継いでいます。
。同じような内容で、大阪根多の「宿屋仇(やどやがたき)」と云う演目があります。これは三代目 三木助が東京に移植して「宿屋の仇討ち」と云う演題で、主に柳家の噺家さんが演じてます。
。夜中にバカっ話をして、それを咎められると云う事では同じような内容なんですが、「宿屋仇」は特に庚申待ちと云う事ではなく、始終三人の旅人の悪ふざけなので、日本橋馬喰町の宿屋でやる「庚申待ち」とはコンセプトが違います。
撮影データ・・・平成29(2017)年9月30日(土)お昼 巣鴨庚申塚