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Channel: 藪井竹庵
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掛取り

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イメージ 1 今年もめでたく、あと残すところ5日となり、どちら様もお忙しい事と存じますが、藪宅では連日連夜掛取りが押し掛けている始末で、忌中の札を下げ藪は何度も死んだ事ににして撃退しております(^ω^)ウソ
 
 まあ、冗談はさて置き・・・暮れの落語演目と云うと、「富くじ」の噺と「掛取り」の噺が定番ですね。「千両みかん」とか「たが屋」、それに怪談噺ってのはどうにも相応しくありません。
 
 「富くじ」の噺は現代の宝くじに通じるので、ある程度の実感はありますが、「掛取り」の噺ってのは、現代の庶民経済に於いては、ほとんどが現金払いなので、町内を掛取りが売掛金を集金して回るって事は、実感としては判りませんね。実感として判るのは、政府が国債を大量に発行して、子孫にそのツケを回すと云う、いい加減な行政ですね。
 
 かつて、ウチのお婆ちゃんなんかは、美濃部都政を支持していましたが、その実態は、プレイ・ナウ、ペイ・レイター(あとかん=後勘定)と云う誤魔化し都政だった事を知り、怒り出しました。結局はその穴埋めに税金をふんだくるんじゃないか! ってね。「鰻の幇間」の幇間と同じで、ゴチになれると思ったら、手銭だったって事が後で判るんです。佐平次さんを総理にしちゃうととんでもない事になります。
 
 巧みに誤魔化されて投票しちゃった国民が五年前には多かったから、民死党政権時代の日本は四年間国力が落ち続けましたが、安倍政権になって一年、やっと日本も発言する力のある国になってきました。総理大臣が靖国神社に参拝して何が悪いんだ! 日本の五倍もの金を使って軍備を進めている軍事独裁国や、歴史を捻じ曲げてウソばっかり云って、犬の肉を食ってるキムチ臭い連中から文句を云われたくない!
 
 いったい、どう云う記事なんだと思うでしょうが、最近の噺家のマクラと一緒で、単なる世間話です(^ω^)
 
 で、この「掛取万歳」と云う演目は、いろんな演題でやったりしますし、「睨み返し」などにもその一部が使われてたりしますが、要は、掛取り(借金取り)の趣味に合わせた断り方をして、掛取りをいい気持ちにさせて追い返すと云う、まことに落語的発想の演目です。
 
 様々な断り方が出て来ますが、それをいちいち書いてもしょうがない。平成17(2005)年から9年間もブログをやってるんだから、私の計算が正しければもう9回も暮れが来ている訳で「掛取り」なんか二桁くらい記事を書いているのかと思って調べたら・・・圓生とシーラカンスの福助の二つしかまだやってなかった。意外とやってないもんだ。
 
 もっとも一つの記事を書くには、百回くらいはいろんな噺家の音源を聴いている訳なんで、記事を書いた気になっちゃってるってのもあるんだけどね。それに掛取りと同様の内容の演目が幾つもあるしね。「日暮れて道なお遠し」やな。

データ・・・四代目 柳亭市馬 昭和36(1961)年12月6日~ 前名=柳家さん好 出囃子=吾妻八景 本名=右藤泰幸
 
 まあ、この演目は圓生に尽きるんだけれども現代では歌をガンガン歌っちゃう市馬さんの演目になっているようだ。

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