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Channel: 藪井竹庵
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巣立ち間際

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 都会で子育てをするツバメの場合、何故人間のそばで子育てをするのかと云うと、カラスや蛇などの天敵が少ないからです。その反面、人間が最大の天敵となってフンが汚いからと産卵床を撤去されてしまう場合もあります。

 ヒナが巣立つ間際のお母さんは非常に神経質になってます。毎日五回も観察している藪さんでさえ警戒される。もちろん藪さんだと判れば安心して寝ます。

 巣立ち間際のツバメの朝は早い。大きくなってお腹を空かせたヒナは、朝四時半前にエサを欲しがって鳴き出すので、お母さんはその前に起きてエサを獲りに行かなくてはなりません。

 お母さんの子育てのガードをするオスのヘルパーさんはお父さんとは限らず、地域のオスのグループの一羽なので真剣に子育てはやりません。お母さんとは違ってヒナの世話などはせずにいつも熟睡してます(^ω^)

 産卵床にいた五羽のヒナのうち一羽がポールに移ったので巣立ちと思うかもしれませんがそうじゃありません。狭い産卵床から追い出された一羽が幸運にもポールに移動する事ができたんです。

 もしポールがなければ下に落下して、猫のおもちゃになって死んでしまうはずです。産卵床の土もほとんど崩れちゃってます。もし棚がなかったら残りの四羽のヒナも下に落ちちゃいます。

 お宿で何故30年来毎年二回のツバメの子育てが行われているのか? ツバメの子育てが成功するように最大限のサポートをしているからです(^∇^)

 撮影データ・・・令和元(2019)年6月3日(月)午後7時17分

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