この南戸崎の四羽のツバメのヒナは、孵化後半月ちょっと経過しているものと思われます。
これだけ大きくなれば後一週間もしないうちに巣立つでしょう。ここの産卵床は一週間前にも撮影していますので、その成長の度合いを見比べてみてください。https://blogs.yahoo.co.jp/yacup/66839367.html
しかし七月中旬前に巣立つと云うのは、通常のツバメのルーティーンから外れています。いつから子育てを始めたのかを逆算すると、五月中旬過ぎに産卵床を作り始めたものと思われます。
通常の第一次子育てより一ヶ月遅いし、第二次子育てより一ヶ月早いんです。と云う事はこの場所では今年は一回しか子育てが行われないと云う事です。四月末にこの場所を見に行ったのですがツバメはいませんでした。
条件のいい場所では通常は四月中旬と六月中旬の二回子育てが行われるのですが、必ずしもそうではなくて子育てのスケジュールが上手く合わないと子育ては一回しか行われません。
この場所の場合、七月中旬から子育てが始められるじゃないかとお思いでしょうが、そのヒナが巣立つのは八月末から九月に入ってしまい、九月中旬に南の島へ旅たつ長距離飛行ができないんです。
ツバメはそれが判っていて、七月中旬以降に子育てを始めたツバメを一度も観察していません。
撮影データ・・・令和元(2019)年7月3日(水)午前7時55分 南戸崎
ちなみに四羽はクチバシが確認できるのですが、よく見ると右から三羽目がお尻を外に向けてますね。だから五羽います。ここまで大きくなるとヒナは産卵床から落ちないようにするために、姿勢をキープするのに必死です。