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Channel: 藪井竹庵
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下駄と手拭い

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イメージ 1 かまやつひろし(ムッシュかまやつ) 本名=釜萢弘 昭和14(1939)年1月12日~ 通称=ムッシュ 「ザ・スパイダース」の元メンバー 1989年以降は、ミュージシャンとしては「ムッシュかまやつ」が正式な活動名

 ジャズミュージシャンの父親、ティーブ・釜萢の影響で幼少時から音楽に親しみ、青山学院高等部時代にカントリー&ウェスタン歌手としてデビューし、ミッキー・カーチスなどと共にロカビリーや歌謡曲などもこなし、「ワゴンマスター」、「サンダーバード」、「キャノンボール」などのグループの一員として日劇ウェスタンカーニバルに出演。テイチク(帝國蓄音機)でレコードも多数吹き込む。様々な盛場へ出向く事や、ロカビリー歌手時代に出演した日活青春映画の撮影所での交流などで、時代に名を残すスター達と出会う。

 「ザ・スパイダース」にゲストヴォーカルで参加した後、正式メンバーとしてヴォーカル及びリズムギターを担当。代表曲である「あの時君は若かった」、「バン・バン・バン」、「いつまでもどこまでも」、「ノー・ノー・ボーイ」、「フリフリ」、「なんとなくなんとなく」などの作曲を行った。ちなみに当時は遅刻魔として有名で(現在も)、デビューシングル『フリフリ』のジャケットには撮影に遅刻したため、彼の姿は写っていない。

 他にも印象的なステージダンスやステージの服装関連と云った、ザ・スパイダースの音楽的なアイディアマンとしてグループの中心人物となった。また、当時のトップドライバーの福澤幸雄や式場壮吉らと親交があり、ファッションリーダー的存在であった。

 1970年4月に発売されたソロシングル「どうにかなるさ」は、カントリーシンガーとしてのルーツに回帰する意向も反映され、その後にフォーク歌手として吉田拓郎作の「我が良き友よ」、「シンシア」などを歌う素地が出来上がってくる。(出典=ウィキペディア)

下駄を鳴らして奴が来る 腰に手ぬぐいぶら下げて 学生服にしみ込んだ 男の臭いがやってくる
ああ夢よ良き友よ おまえ今頃どの空の下で 俺とおんなじあの星見つめて何思う

可愛いあの娘に声かけられて 頬を染めてたうぶな奴 語り明かせば下宿屋の おばさん酒持ってやってくる
ああ恋よ良き友よ 俺は今でもこの町に住んで 女房子供に手を焼きながらも 生きている

男らしさと人が言う お前の顔が目に浮かぶ 力ずくだと言いながら 女郎屋通いを自慢する
ああ夢よ良き友よ 時の流れを恨むじゃないぞ 男らしいはやさしい事だと 言ってくれ
家庭教師のガラじゃない 金のためだと言いながら 子供相手に人の道 人生などを説く男
ああ夢よ良き友よ 便りしたため探してみたけど 暑中見舞いが返ってきたのは 秋だった

古き時代と人が言う 今も昔と俺は言う バンカラなどと口走る 古き言葉と悔やみつつ
ああ友よ良き酒を 時を憂いて飲み明かしたい 今も昔もこの酒つげば 心地よし

学生たちが通りゆく あいつ程ではないにしろ まじめなのさと言いたげに 肩で風切って飛んでゆく
ああ友よ良き奴よ 今の暮らしに飽きたら二人で 夢を抱えて旅でもしないか あの頃へ

昭和50(1975)年に拓郎さんが作ったこの歌なんですが、歌詞をよく読むと、昭和50年には既に失われてしまった状況が歌われていると思います。つまり、下駄を履いて腰に手拭いなんてヤツは既にいなくなっていた時代です。もしかしたら、昭和50年に戦前の状況を懐かしんでいるとさえ感じられます。

 ちなみに藪さんは今もこんな感じなのかなぁ・・・下駄は履かないし腰に手拭いもぶら下げてないけど・・・(^ω^)

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