「火の用心。さっしゃりやしょう」ってのが、落語でも語られている火の用心の夜回りのフレーズです。
藪さんローカルの小石川ってのは、現代でも落語時代とほとんど変わらない生活をしています。暮れの餅搗き大会や火の用心の夜回りは毎年当たり前のようにやってます。
火事と喧嘩は江戸の華と云うくらい、冬場になると上州からの空っ風が吹く江戸では火事が多かった。だからこそ八代将軍吉宗の時代に南町奉行だった大岡忠相は、鳶の連中に町火消しを組織させました。
もちろん現代では各都道府県が地方公務員としての消防署を作ってますので町火消しはいません。でも消防署を補佐する組織として、消防団と云うのを作って年に四回くらい放水訓練をやってます。
町の鳶や町会の役員さんで元気のある人は、小石川消防団を組織しています。その小石川消防団は、毎年12月26日から30日まで、ボランティアで火の用心の夜回りをやってます。
落語の二番煎じのように、煎じ薬を飲んで口直しを食べるのが楽しみな旦那衆が夜回りをやっている訳ではありません。日頃から消火訓練をしている小石川消防団が夜回りをしているんですから、地元の人は安心です。
撮影データ・・・平成30(2018)年12月26日(水)午後九時前