近年ツバメを発見できないと云う皆さんが多いのですが、ツバメは夏鳥と云う渡り鳥であり、南の島から日本へは三月の終わり頃から子育てのためにやってくるんです。そして九月の中旬になると南の島へ飛んでいきます。ですからツバメが日本にいるのは五ヵ月半程度です。
留鳥と云って、日本にずっといるスズメやハトとは違うんです。ツバメは子育てをするために日本にやってくるので、子育てがしにくい場所にはいません。
ツバメのフンが汚いからと子育て中の産卵床を撤去するケースが多々あるようです。藪さんローカルでも数年前に一ヶ所ですが撤去された産卵床がありました。それまでは毎年二回子育てが行われていた場所だったのですが・・・
おそらくツバメのDNAに危険な場所だと書き込まれるのではなかろうかと思いますが、それ以降その場所では数年間一度も子育てが行われていません。
昨年は藪さんローカルの七ヶ所でツバメが子育てをしました。そのビルのオーナーの何人かとお話をしましたが皆さんツバメの子育てに理解のある方で、産卵床の下に新聞紙を敷いたりしてフン対策をちゃんとやってます。だからツバメは毎年安心してその場所で子育てができるんです。
ツバメを発見するのは非常に難しい。一番簡単なのはヒナが誕生してから一週間後から巣立ちまでの二週間です。ツバメのヒナは一日に6ミリと云う脅威的なスピードで成長します。
それ故にお母さんとヘルパーさんは頻繁にヒナにエサを運びます。ヒナは最初はジャッジャッジャと云う小さな声でしか鳴きませんが、成長するに連れて親がエサを持ってくると大声で鳴くようになります。
その声が聞こえれば産卵床は簡単に発見できます。その場所を覚えておけば来年もその場所の近辺で子育てが行われます。夜間に照明がないところではツバメがどこで寝ているかは発見できませんが、落ちているフンを見るとツバメがどこで寝ていたかが判ると思います。
ちなみにツバメは早寝早起きで、午後7時頃には寝て、朝は四時半に起きます。惰眠をむさぼっている人にはツバメの観察はできません(^ω^)
撮影データ・・・平成31(2019)年4月16日(火)午後六時半 ツバメのお宿