ツバメって、南の島から春に河川敷に飛んできてそこの箸原で休憩してるのに、何でその場所で子育てをしないの?
そこがツバメ研究者にとっては大いなる疑問なんです。野鳥の多くは天敵の多い場所では子育てをしません。また逆に集団で子育てをする事で、歩留まりを良くする種もあります。
ツバメは何で人間の住家のそばで子育てをするのか? ツバメのヒナを襲う蛇とかハヤブサなどの猛禽類がほとんどいないからなんだと思います。
それを考えると都会で子育てするツバメの最大の天敵は人間かな? 藪さんの拙い観察では、子育て中に産卵床が人間によって撤去されると、その場所では二度とツバメは子育てをしない事を観察しています。
だからと云って、人間の住家は人間に優先権がある訳で、ツバメが子育てをする場所だからと云って、ビルの補修をしないと云うオーナーはいません(^ω^)
カラスは非常に知能が高い野鳥で、千種類の物を記憶すると云われています。十数人の人間の顔を記憶する事は実験によって明らかになっています。また十数パターンの鳴き方で仲間に情報を伝えています。イルカよりはるかに知能が高い。
でもカラスよりもっと知能が高いのがツバメです。カラスは人間の心を理解せずに、ゴミ集積所を何度も散らかすけれども、ツバメは人間の心を理解する唯一の野鳥だと思います。だから、産卵床が撤去された場所では人間の迷惑になると思って二度と子育てをしないんです。
数年前にビルの建て替えで毎年二回子育てが行われていたビルが壊されてなくなりました。でもそのすぐそばでツバメが毎年二回の子育てを繰り返しているのを藪さんは観察しています。
何故その子育て場所を発見できたのかと云うと、早朝にオスのさえずりを聞いたからです。チュピチュピ、チュピチュパ、ズィーと云うのは、ツバメ発見の一つのキーワードなんです(^∇^)
撮影データ・・・平成31(2019)年4月19日(金)午後二時半 小石川ローカル