六義園ってのは、徳川幕府の五代将軍 綱吉(1646~1709)の側用人だった柳沢吉保(よしやす 1658~1714)が、元禄8(1695)年に加賀藩の旧下屋敷を綱吉から拝領したので、7年の歳月を掛けて起伏のある景観を持つ、回遊式築山泉水庭園を造営しました。かつては水戸藩の上屋敷だった現在の小石川後楽園と同じような回遊式築山泉水庭園と云う事です。
広さは約8万8千平米なので、東京ドームのグラウンドが7つくらい入る広さです。小石川後楽園の広さは約7万平米ですから、後楽園よりも若干広い大名庭園と云う事です。ちなみに小石川植物園は約16万平米ですので、植物園の半分くらいの広さと云う事ですね。
六義園の名称の由来は・・・紀貫之が古今和歌集の序文に書いた「六義(むくさ)」と云う、「和歌の六つの基調」を表す語に由来するらしい。六義園は自らも和歌に造詣が深かった柳沢が、この「六義」を古今和歌集にある和歌が詠うままに庭園として再現しようとしたもので、その設計は柳沢本人によるものと伝えられています。
去年のみどりの日の藪さんは、張り切って午前9時の開園と共に小石川後楽園をぐるりと回り、そのあと小石川植物園も半分くらい回ったので、歩き過ぎて動けなくなっちゃいました。ですから今年は数多く回りたかったので、短めにご紹介程度に撮影してきました。
何じゃこりゃ? 短か過ぎると云わないで下さい。この後藪さんは、旧古川庭園→不忍池→東照宮→上野動物園→旧岩崎庭園→小石川植物園と回ってまたまた疲れ切りました(^ω^)
不忍池の蓮見茶屋は撤去され、その跡の同じスペースに鉄筋が打ち込まれて工事中でした。あと二ヶ月ちょっとで蓮が咲き出しますが、それまでに建物は出来上がるんでしょうか?
それから小石川植物園で、明治45年にワシントンへ贈ったソメイヨシノの返礼として、大正4年に日本に贈られてきたハナミズキの原木が今はどうなっているのかと学芸員に聞いたところ、枯れてしまって現在はありませんとの事でした。
。撮影データ・・・平成26(2014)年5月4日(日祝)午後一時頃 文京区六義園