江戸時代には初鰹の値段が異常に高かったらしい。それでも江戸っ子の意地として、羽織を質に入れても初鰹を買って食べたらしい。だから落語ではよく「昨日の初鰹はどうだったい?」、「寒かった」と云うくすぐりが使われます。
江戸時代の初鰹の値段は高かったと云うけれど、現代の価格にしたら幾らぐらいだったのだろうか・・・ってのを調べちゃうのが藪さんブログ(^-^)v
今から9年前の平成17(2005)年5月の歌舞伎座で、今は亡き18代 勘三郎(1955~2012)は、五代目 勘九郎から勘三郎を襲名した三ヶ月に渡る襲名興行の最後の舞台で「梅雨小袖昔八丈」の髪結新三を演じました。当時人間国宝だった五代目 中村富十郎(1929~2011 天王寺屋)さんもまだ存命で、弥太五郎源七を演じて共演しました。
ところで初鰹の値段なんですが、棒手振りが掛け値無しで三分一朱と云ってますから現代の価格にすると6万5千円。それを湯から帰った新三が三分に値切ったので6万円と云う事ですね。現代の鰹一本の相場が、だいたい三千~五千円ですから、江戸時代の初鰹の値段と云うのは今の十倍以上だった訳ですね。
だから一般庶民にはなかなか手に入らないモノで、新三のような、ゆすりたかりをする悪い渡世人のような連中にしか手に入らなかったものと思われます。一般庶民は「猫の災難」じゃないけれども、鰹を捌いた後の頭をただでもらって初鰹だと喜んでいたものと思われます(^∇^)
。映像データ・・・平成17(2005)年5月 東京歌舞伎座
全編は二時間十分と長いので、第二幕第一場のみとしました。
今から9年前の平成17(2005)年5月の歌舞伎座で、今は亡き18代 勘三郎(1955~2012)は、五代目 勘九郎から勘三郎を襲名した三ヶ月に渡る襲名興行の最後の舞台で「梅雨小袖昔八丈」の髪結新三を演じました。当時人間国宝だった五代目 中村富十郎(1929~2011 天王寺屋)さんもまだ存命で、弥太五郎源七を演じて共演しました。
ところで初鰹の値段なんですが、棒手振りが掛け値無しで三分一朱と云ってますから現代の価格にすると6万5千円。それを湯から帰った新三が三分に値切ったので6万円と云う事ですね。現代の鰹一本の相場が、だいたい三千~五千円ですから、江戸時代の初鰹の値段と云うのは今の十倍以上だった訳ですね。
だから一般庶民にはなかなか手に入らないモノで、新三のような、ゆすりたかりをする悪い渡世人のような連中にしか手に入らなかったものと思われます。一般庶民は「猫の災難」じゃないけれども、鰹を捌いた後の頭をただでもらって初鰹だと喜んでいたものと思われます(^∇^)
。映像データ・・・平成17(2005)年5月 東京歌舞伎座
全編は二時間十分と長いので、第二幕第一場のみとしました。